電力不足は日本の数倍、経済にも多大な悪影響―中国

Record China    2011年5月20日(金) 14時4分

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19日、中国の電力不足がますます深刻になっている。干ばつが解消されなければ、夏の電力不足は4000万キロワットに達する恐れもあり、経済への影響が懸念されている。写真は浙江省の企業で発電機の検査をする電力会社作業員。

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2011年5月19日、新華網によると、中国の電力不足がますます深刻になっている。多くの省で発電用石炭の備蓄不足や電力需給バランスの問題が顕在化しており、中国電力企業連合会は17日、現在の電力不足は2004年以来最悪だとしている。インフレや国際エネルギー資源価格の高騰も加わり、電力不足の解消が難しくなっている。

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中国の電力不足は海外メディアも報じるところとなっており、日本メディアも中国の電力不足は日本の数倍の規模に上り、歴史的な電力問題に中国政府は対応に苦慮していると伝えた。今年3月から浙江省、湖南省、重慶市、貴州省などで電力供給が逼迫(ひっぱく)し始め、その後さらに状況が拡大。夏場の電力不足は少なくとも3000万キロワットに上るとみられている。これは安徽省の2倍の電力需要に、重慶市の3倍の電力需要を加えた電力量に匹敵する。

今回の電力不足は石炭価格の上昇が主因とみられるが、エネルギー消費の増大や経済活動の過熱、石炭に過度に依存したエネルギー構造、干ばつによる水不足で水力発電所の稼働が不十分になっていることなどが挙げられている。干ばつが解消されなければ、夏の電力不足は4000万キロワットに以上になる恐れもあるという。対応を誤れば、経済や企業活動への影響も計り知れないものになることが懸念されている。(翻訳・編集/岡田)

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