深刻な電力不足の一方で供給過多の地域も、原因は送電線の整備遅れ―中国

Record China    2011年5月26日(木) 9時6分

拡大

25日、中国は今夏、全国的に3000万キロワットもの電力が不足する見通しだが、実は東北や内モンゴルなどでは逆に3000万キロワットが供給過多の状態だ。写真は内モンゴル自治区の発電所。

(1 / 4 枚)

2011年5月25日、中国は今夏、全国的に3000万キロワットもの電力が不足する見通しだが、実は東北、西北、内モンゴルでは逆に3000万キロワットが供給過多の状態だ。送電網の整備が進んでいないため足りない地域に電力が送れず、電力の不均衡が生じている。経済参考報が伝えた。

その他の写真

国家電網公司営業部の蘇勝新(スー・ションシン)主任は、電力の不均衡を解消するため、早急に特別高圧線の整備を行い、「西電東送」(西部の電力を東部に送る)の規模を拡大すべきと指摘する。少なくとも来年中にある程度の規模の特別高圧線を敷設できれば、2014年には今のような深刻な電力不足も解消されるという。

だが、送電も一筋縄にはいかないと業界関係者はみている。例えば内モンゴル自治区の電力を管轄する蒙西電網は、送電先の国家電網や南方電網とは別会社であるため、料金決定の際に大きな発言権を持つ。今後、利益絡みの衝突が起きるのは避けられないとみられる。

技術的な問題も長い間、他省への送電の大きな障害となってきた。特別高圧線を採用するかどうかについても、業界内ではすでに5〜6年も議論が続いている。その原因は、特別高圧線の敷設には莫大(ばくだい)な予算が必要になるからだ。このため、現地の火力発電に使う石炭を運んだ方がよいという声も出ている。(翻訳・編集/NN)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携