2011年5月26日、消費者調査大手Kantar Worldpanel Chinaは、今年第1四半期の日用品小売企業の市場ランキングを発表した。中国の大手調査会社・CTR市場研究の特別提供記事。

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2010年第2四半期〜2011年第1四半期までの1年間のランキングで1位につけたウォルマートは、地方小都市で着々と拡張中。合併したトラストマート(好又多)が一時的に業績を引っ張ったものの、首位の座を堅持。中国では28％の家庭が少なくとも1回はウォルマートで買い物をした計算になる。

この4期で最大の勝ち組は3位につけた台湾系RT-マート(大潤發)。客あたりの消費額で伸びを見せ、また、食品・非食品の両面で売り上げを伸ばしていることから首位に迫る勢いで存在感を増し続けている。

4位のカルフールは相変わらず中小都市で苦戦。中都市でのシェアは2．2％、小都市でのシェアは0．2％にとどまった。

なお、市場全体では、需要増と物価上昇の後押しを受け、前年比26％の成長を遂げている。ランキングの上位10位は以下の通り。

■2010年第2四半期〜2011年第1四半期の中国国内小売大手の販売額シェア

1位・ウォルマート・ストアーズ、トラストマート(好又多) 7．9％

※うち、ウォルマート・ストアーズが5．2％、トラストマートが2．5％

2位・CRヴァンガード (華潤万家) 6．6％

3位・RT-マート(大潤發) 6．2％

4位・カルフール(家楽福) 5．0％

5位・百聯4．4％

6位・Tescoハイモール(楽購) 2．1％

7位・ウーマート(物美) 2．0％

7位・中百2．0％

9位・オーシャン(欧尚) 1．7％

10位・北京華聯 1．6％ (翻訳・編集/愛玉)

■CTR市場研究

本社を北京に置く中国の大手調査会社。国内最大の調査網を持ち、市場調査と分析、コンサルティングを業務とする。消費者指数、消費動向、メディア戦略、医療、自動車、金融、電子通信機器などの幅広い分野で展開する。