出稼ぎ労働者の暴動が示すもの=火薬庫となった中国社会―SP華字紙

Record China    2011年6月16日(木) 11時35分

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15日、シンガポール華字紙・聯合早報は記事「誤解が生み出した騒乱=中国社会は火薬庫になったのか?」を掲載した。広州市で発生した暴動は中国社会の脆弱(ぜいじゃく)さを示すものとなった。写真は中国の歩道橋に並んだ露店。

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2011年6月15日、シンガポール華字紙・聯合早報は記事「誤解が生み出した騒乱=中国社会は火薬庫になったのか?」を掲載した。

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広東省広州市増城市新塘鎮で起きた暴動。露店で働く妊婦が村の治安管理員といさかいを起こし、殴られたことがきっかけとなった。暴動や抗議デモが頻発する現在の中国で、今回の事件が注目を集めたのは、怒りの感情が急速に広がったこと、そして暴力の対象が政府や警察だけではなく、善良な市民や道行く人にまで向いたことだった。

今月初めには広東省潮州市でも、工場経営者に四川省出身の出稼ぎ労働者が暴行されたことを受け、暴動事件が起きている。こちらも新塘鎮と同じく四川省の出稼ぎ労働者と現地人という対立図式が描かれた。暴動参加者は、間接的とはいえ自分たちの貧困に責任を負う人々、すなわち現地人を狙うようになった。

一連の問題は「発火しやすく、問題が起こりやすい」という脆弱な中国社会を浮き彫りにした。知識人はこうした状況に危機感を覚えているが、果たして政府はどのように考えているのか?繁栄を謳歌(おうか)する社会の中で出現した火薬のにおい。この警告を受け止めなければならない。(翻訳・編集/KT)

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