2011年7月7日、中国国営新華社通信は、江沢民(こう・たくみん)前中国国家主席が死去したとの一部の報道について、権威筋の談話としてこれを「まったくの流言」と否定した。海外メディアも次第に取り上げ始め、情報が錯綜する一連の事態に、中国の国営メディアが初めて言及した形だ。英公共放送BBC中国語サイトが伝えた。

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香港のTV局・亜洲電視(ATV)が6日夜に訃報を流したが、当局の確認が取れず、最終的にこれを誤報と修正した。BBC(中国語版)記者の調べでは、その他、インターネット上に流れている関連報道も当局によって次々に削除されているという。さらに、関連情報を閲覧できないよう、検索キーワードにも制限がかけられている模様だ。「心筋梗塞」「総書記」などの文言のほか、「長江」という単語までもが規制対象となっている。単語に「江」の文字が含まれているのがその理由のようだ。

当初、訃報を伝えていた海外の中国語メディアはのちに、「脳死状態」と内容を訂正、さらに「健康状態は良好」と、報道内容を二転三転させている。(翻訳・編集/愛玉)