Record China 2011年7月11日(月) 19時37分
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10日、独フォルクスワーゲン社の次世代トランスミッション「DSG」を搭載した一汽大衆の車両で、故障が頻発していることが分かった。
2011年7月10日、独フォルクスワーゲン社の次世代トランスミッション「DSG」を搭載した一汽大衆の車両で、故障が頻発していることが分かった。インターネット上には、修理や交換を繰り返しても改善せず、メーカー側の対応も悪いといった苦情が複数寄せられ注目を集めている。中国の各メディアが伝えた。
自動車苦情サイト「汽車投訴網」では、DSGに関するクレームが1年で20件を超えた。北京市のある自動車オーナーは、DSGを搭載した一汽大衆の人気セダン「Magotan」を購入したが、納車から数日で運転中の異常な振動に気づき、すぐに販売店でDSGを交換した。その後も調子が悪く、半年ほどでアクセルを踏んでも加速しなくなったため、メーカー修理工場に持ち込むと、DSGの在庫がないことを理由に修理を拒否されたと憤る。
中国自動車工程学会の付于武秘書長は、「数十件もの故障が報告されるのは異常」と述べ、トランスミッションの設計に明らかな欠陥があると断言する。一方、汽車投訴網の陳堅斌主席評論員は、メーカーと消費者が対立する原因として、トランスミッションの欠陥だと判断する基準が整っていないためと説明する。
現在までに自動車部品に関する三包(修理、交換、返品)政策は出ておらず、間もなく発表される「自動車製品リコール監督管理条例」にも規定はない。現時点で適用できるのは、2009年に発表された「権利侵害責任法」だが、損害の原因となった製品の価格より高い罰金をメーカーに科すだけで、消費者の権益は充分保障されないとの指摘もある。
DSGは02年に登場し、10年5月から大連市で現地生産が行われている。DSGを搭載した車両は世界各地でリコールされており、現地生産が始まる前の09年には、一汽大衆がVWやアウディの輸入完成車7車種2760台のリコールを発表している。(翻訳・編集/JX)
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