<高速鉄道脱線事故>中国全体も同じ!そこに「道徳上の安全」はあるのか?―海外メディア

Record China    2011年7月27日(水) 22時45分

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26日、浙江省温州市で23日に発生した高速鉄道の追突脱線事故に関して、各国メディアの報道内容などを中国紙が紹介した。写真は25日、浙江省の寧波東駅で運行が再開された高速鉄道に乗り込む乗客ら。

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2011年7月26日、環球時報は、浙江省温州市で23日に発生した高速鉄道の追突脱線事故に関して、各国メディアの報道内容などを紹介した。

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事故発生後、中国のネット上では、「鉄道建設を急ぎ過ぎ」「功を焦り過ぎ」などの批判が大量に見られた。一方、海外メディアの報道内容は、「鉄道事故から中国全体の発展モデルの“急ぎ過ぎ”という問題点が見て取れる」(AFP通信)など、事故を更に広い視点で報道している。

米紙サンフランシスコ・クロニクルは「中国は5年足らずのうちに世界最大の高速鉄道ネットワークを築き上げたが、これが今回の事故の背後にある原因だ」と報じた。また、香港科技大学の客員教授ビル・バロン氏は「今回の事故は、中国のインフラ投資における問題を明らかにした。多くの分野で経験豊富な人材が不足しており、しっかりした管理や監督が行われていない」と語る。

英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)では、「中国全体の発展モデルが高速鉄道に似ている。これが安全に目的地に到着できれば、中国は“ギャンブル”に成功し、13億人の生活を改善できる。しかし、一旦重大なアクシデントが発生すれば、不動産バブルははじけ、銀行やその他産業なども危機に陥る」と報じられた。

米紙ニューヨーク・タイムズは「事故は中国全体を不安に陥れた。『急速な近代化は安全を犠牲にしたものではないか』と、マイクロブログ(=中国版ツイッター)上では透明性と安全に対する心配が溢れている」と伝えた。

ロイター通信の専属コラムニストは「単なる1件の事故ではない」と題した記事で、「この事故の原因は、腐敗、無責任、官僚主義などが挙げられるが、最大の問題は中国に『道徳上の安全』があるか否かである。我々は中国経済がソフトランディングするかハードランディングするかを議論しているが、今中国に必要なのは“一時停止”することだ」と説いた。(翻訳・編集/HA)

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