Record China 2011年8月3日(水) 12時0分
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2日、米国の大学教授が論じた「中国の温州で発生した高速列車事故が意味すること」とする記事が中国語ムスリムサイトに掲載された。写真は温州の事故現場。
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2011年8月2日、世界最大の中国語ムスリムサイト・中穆網(muslim.com)に米ボードン・カレッジのランス・ゴア政治学教授による「中国の温州で発生した高速列車事故が意味すること」とする記事が掲載された。以下はその概略。
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中国浙江省温州市で23日に起きた高速列車の追突事故を受け、中国の民衆は想像を超える波風を巻き起こした。それは中東・アラブ諸国の民主化運動「アラブの春」に通じるものがある。これは当局も予想をしていなかった。どうやら中国は「社会の動乱」という新しい時代に足を踏み入れたようだ。
今回の事故で中国政府が直面した最大の危機は、民衆の怒りが直接当局に向けられたことだろう。彼らはまるで本能のように政府に対する不信感を露わにした。激しい怒りは長きに渡る腐敗の蔓延と直接関係している。ところが、中国政府が世論抑えつけのために取った対策は愚かだった。
この情報化時代に今さら言論統制を敷いたところでどんな効果があるというのか。これでは国民の反感が一層増すだけだ。そんなことは国内外のこれまでの歴史が十分に証明しているはずだが、中国政府はひたすら「人民民主専政」を崇め尊んでいる。これでは、中国の諸悪の根源は「政府主導の発展モデル」であることに国民も容易に気付くだろう。
中国政府は現在の苦境から脱却し、模範的な共産党員が主導する「道徳」によって社会の秩序と安定を図ろうとしているが、自らが腐敗しているため、その旗印を掲げられない状態に陥っている。政府を脅かす別の「道徳」を掲げる勢力が現れるのではないかと恐れるあまり、ますます抑えつけを強化するという矛盾から抜け出せないでいるのだ。
だが、このような社会が長続きするわけがない。歴史が中国共産党に残した時間はもう長くはないだろう。(翻訳・編集/岡田)
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