2011年8月8日、香港紙・大公報は、韓国のTVドラマが中国の若い女性に人気の高い理由を分析した。9日付で中国新聞社が伝えた。

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夏休みに入って半月あまり。大学3年生の朱さんにとって、今最も楽しいことは最新の韓国ドラマをインターネットで鑑賞することだ。夏休み前の期末試験のため、じっくりドラマが見られなかった女子大生のファンの多くは今、朱さんと同じように至福の時を過ごしているという。

ACニールセンが行った調査では、韓国の青春ドラマの視聴者層の70％が女性で、そのうち30歳以下が50％を占めた。中でも女子大生が最も主要な視聴者グループであることが明らかになった。

中国でも「韓流」に対し、ネットなどで批判的な論調が話題になったこともあった。曰く、「ストーリーはどれもみんな同じような内容」「何のプラスにもならない韓流ドラマは見ないほうが良い」など。また、韓流ドラマの不合理な部分を指摘して、非現実的な世界に夢中にならず、現実社会に向き合うよう女性ファンに呼びかけた特集記事もあった。

しかし、女子大生にとって、韓流ドラマを好んで見ることには理由がある。韓流ファンの1人、女子大生の張さんは「現実の愛情は複雑で、お金や権力の問題を避けて通れないが、韓流ドラマの愛情は純粋。主人公が愛を貫く姿には感動させられるし、愛情の素晴らしさを信じさせ続けてくれる」と話す。

韓流ドラマが中国の女子大生に人気がある理由について、関係者は「ストーリーがシンデレラを夢見る女子大生にぴったりで、現実では不可能なことがドラマの中では実現する。加えて、美男美女が主人公で、ストーリーにも紆余曲折が工夫されている。また、中国の大学生は学業に対するストレスが大きいにもかかわらず、娯楽が限られてることも重要な要因」と分析している。（翻訳・編集/HA）