ニセお宝を担保に追加融資した銀行、希代の詐欺師に〆て80億円詐取される―中国

Record China    2011年9月7日(水) 17時40分

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京華時報は謝根栄裁判について報じた。住宅ローン詐欺、宝物詐欺を繰り返し、銀行から約80億円の金をだまし取った。写真は重慶市のホテルで展示された本物の玉衣。価格は999万元(約1億2100万円)。

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2011年9月、京華時報は謝根栄(シエ・ゲンロン)裁判について報じた。

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謝は北京燕山華尓森実業集団の代表。2000年から人を雇って虚偽の住宅ローンを組ませ、銀行から金をだまし取る詐欺に手を染めていた。その総額は6億6000万元(約80億円)に達している。

2002年、この詐欺が発覚。住宅ローンを提供していた中国建設銀行との話し合いが持たれた。ところが詐欺を追求する場のはずが一転、新たな詐欺の現場となってしまう。謝は銀行関係者に改ざんされた財務諸表を見せ、会社経営は安定していると説得。さらに根栄陳列館という個人博物館を案内する。コレクションの中には金縷玉衣、銀縷玉衣という宝物があったが、これが時価24億元(約291億円)だと話し、目前の資金繰りを解決するためにさらに金を貸して欲しいと頼み込んだ。

実はこのお宝は二足三文のニセモノ。クズ同然の玉をつなぎ合わせて作ったものだったが、鑑定家を買収し24億元というありえない鑑定額をつけさせていた。銀行側はこの詐欺に再び騙され、さらに5000万元(約6億1000万円)を融資。また以前の債務についても4億5000万元(約55億円)の手形を発行した。している。結局、謝はその後も融資を返すことがなく、銀行はついに警察に通報。2008年に逮捕された。融資額6億6000万元(約80億円)の債務不履行になった。(翻訳・編集/KT)

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