<中華経済>電池原料のリチウムが大幅値上がり、鉛電池規制で需要増える―中国

Record China    2011年10月4日(火) 6時38分

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3日、リチウムイオン電池の原材料として使われる炭酸リチウムが、この1カ月で約5%も値上がりしていることが分かった。鉛蓄電池の品不足を発端としたリチウムイオン電池の需要増加が一因と見られる。

2011年10月3日、リチウムイオン電池の原材料として使われる炭酸リチウムが、この1カ月で約5%も値上がりしていることが分かった。鉛蓄電池の品不足を発端としたリチウムイオン電池の需要増加が一因と見られる。中国の各メディアが伝えた。

国内市場における炭酸リチウムの平均価格は、8月末時点で1トンあたり4.0万〜4.2万元だったが、9月以降は4.1万〜4.3万元で取引されている。

値上がりの原因について業界の専門家は「環境保護部による鉛蓄電池メーカーの整理淘汰の影響が大きい」と分析。当局は5月以降、周辺住民への鉛汚染を理由に鉛蓄電池メーカーの整理を進めており、9月には調査対象となった1930社のうち約8割にあたる1600社が操業停止や閉鎖処分を受けた。

安価で重宝されていた鉛蓄電池だが、生産量の減少で価格が高騰。リチウムイオン電池の代替需要が増加するに伴って、原材料価格も値上がりし始めた。

リチウムイオン電池業界は、今後しばらくは好景気が続くと楽観的だが、原料となる炭酸リチウムを製造する上場企業の四川天斉〓業は「値上がり幅や賃金コストを考慮すれば、業績への貢献度はそれほど大きくない」とコメントしている。(〓は金に里)(翻訳・編集/JX)

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