2011年10月17日、少林寺のやり手住職、釈永信（シー・ヨンシン）法師が北京大学の女子学生を愛人として囲っているとの噂について、少林寺側が「何者かが報復のために流したデマ」と反論した。シンガポール華字紙・聯合早報が香港・中国通訊社の報道として伝えた。

【その他の写真】

「海外に少なくとも30億ドルの資産がある」「米国とドイツに別荘を持っている」「芸能人とできている」「北京大学の女子学生に子供を産ませ、ドイツに住まわせている」といった釈住職に関するスキャンダラスな噂が中国のネット上で飛び交っている。

これに対し、少林寺側は「是非とも行政の調査グループに少林寺と釈住職の真実を社会に知らせていただきたい」と反発。「少林寺の周りには便乗商売を始める業者が後を絶たないため、厳しく取り締まっている。これを面白く思わない人がいるのも事実だ。うっぷん晴らしにデマを流した可能性も否定できない」とした。

また、「釈住職が不正を働いた証拠があるのなら、真っ先に寺に持ってきていただきたい。これが警察の事件解決に役立つ情報として認められれば、報奨金として5万元（約60万円）をお支払いする」と全面的に争う構えを見せた。

釈永信氏は65年生まれ、81年から仏の道に入った。99年に史上最年少の34歳で少林寺の住職に就任。MBAの資格を持ち、やり手経営者として少林寺伝来の薬品や健康食品、武術ショー、オンラインショップの運営など商業化を推し進めてきた。（翻訳・編集/NN）