Record China 2011年10月21日(金) 5時41分
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19日、中国衛生部薬政局の姚建紅副局長は、「抗生物質が現代中国人を滅ぼす」と発言。世界で最も抗生物質の濫用率が高い中国では、1人当たり年間平均8瓶もの抗生物質が点滴で投与されているという。
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2011年10月19日、「抗生物質に代表される抗菌薬の濫用は、わが国の医療業界の突出した問題である。世界で最も抗生物質の濫用率が高いわが国では、1人当たり年間平均8瓶もの抗生物質を点滴で投与されている」―中国衛生部薬政局の姚建紅(ヤオ・ジエンホン)副局長がこう語り、「抗生物質が現代中国人を滅ぼす」と憂慮している。光明日報の報道。
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中国衛生部の関連委員会が2007年に行った調査では、中国国内で使用される抗生物質は年間18万トン(医療用・農業用を含む)。国民1人当たり平均138gという量は、米国の10倍に相当する。上海交通大学医学院付属瑞金医院の朱正綱(ジュー・ジョンガン)院長は、「漁業や畜産業において、飼育している魚・家畜の感染症予防を目的として飼料に抗生物質を混ぜることが常態化している。その結果、薬物耐性を持った細菌が急速に増加する」と発言しているが、これは医療現場でも同様で、院内感染の予防などに、本来は不必要な抗菌薬の投与が広く行われているという。
こうした“予防目的”の投与以外に、利益優先主義の医療も抗生物質の過剰使用に拍車をかけている。ある製薬会社の幹部は、「抗生物質の使用状況は確かに深刻」と証言する。多くの医者が利益を追究するあまり、不必要と知りながら処方することは、業界内の暗黙の了解になっているという。(翻訳・編集/愛玉)
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