Record China 2011年10月28日(金) 15時50分
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22日、シンガポール華字紙は「イケアの奇観」と題した記事で、スウェーデンの家具大手・IKEA(イケア)で繰り広げられる中国人客の「本能むき出しの行動」から中国社会を考察した。写真は北京のイケア。
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2011年10月22日、シンガポール華字紙・聯合早報は「イケアの奇観」と題した記事で、スウェーデンの家具大手・IKEA(イケア)で繰り広げられる中国人客の「本能むき出しの行動」から中国社会を考察した。27日付で環球時報が伝えた。以下はその内容。
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友人に連れられて2年前、上海市内のイケアで「奇観」を目にしてから、ここは中国の都市住民の生態を観察するのに非常に適した場所だと思った。ソファーの展示エリアでは若いカップルが人目もはばからずイチャイチャ、かと思えば一家総出でテーブルに食べ物や飲み物を広げ自宅のようにくつろぐ家族もいる。ベッドエリアでは熟睡状態の人たち。まるで睡眠不足を解消しにきたかのようだ。
2年ぶりに同じ光景を見たが、当時ほどの衝撃は感じなかった。要するに、不特定多数の尻が触れ、足に踏まれ、体が寝そべった展示品を買わなければ良いだけだ。カフェの前まで来ると、目立つ場所に「お客様へ」と書かれた張り紙があった。そういえば、無料コーヒー目当てに中高年の男女が群がり、ここで婚活しているというニュースをネットで見たことがある。店側は相当困っているのだろう。
「無料コーヒー」も「ショールーム」も海外ではごく普通のことなのに中国に来た途端、意味合いが変わってしまう。前者は「お見合い軍団」、後者は「睡眠軍団」を呼び寄せる結果となってしまった。イケアでの「怪現象」を見るにつけ、中国が国民の自由を尊重する「民主」を実現するまでの道のりは非常に険しいと痛感する。「暗黙の了解」が通用しない社会に型通りの「民主」を根付かせようとしてもダメだ。中国には中国なりの「民主」が必要。そうでなければ、社会全体がイケアのようになってしまう。
見方を変えれば、中国人は本能むき出しの人種ともいえる。その行為がどんなにマナーから大きくずれていたとしても、自分たちの欲望が満たされればそれで良い。中国社会には人間のあらゆる欲と感情がありのまま渦巻いているのだ。それは時にあからさますぎて見る者を不快にさせ、時に滑稽すぎて見る者を失笑させる。(翻訳・編集/NN)
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