<サッカー>Jリーグでの勤務経験を持つ唯一の中国人が語る、日中の違い―中国紙

Record China    2011年11月9日(水) 8時46分

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7日、日本の大学を卒業後、Jリーグに4年間勤務した経験を持つ朱暁東氏が中国紙のインタビューで「Jリーグは中国と違い、上司へのごますりは通用しない」などと語った。写真は10月6日、中国・深センで行われた中国対UAEの親善試合。

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2011年11月7日、日本の大学を卒業後、Jリーグに4年間勤務した経験を持つ朱暁東(ジュー・シャオドン)氏が中国紙・新京報のインタビューで「Jリーグは中国と違い、上司へのごますりは通用しない」などと語った。

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朱氏は現在、Jリーグ退社後の2003年に北京で立ち上げたスポーツマーケティング会社「オーシャンズ・マーケティング」のCEOを務める。国際サッカー連盟(FIFA)の唯一の中国代表機関として、2007年に中国で開催されたFIFA女子ワールドカップの成功に尽力するなど、中国サッカーの振興に携わってきた。中国サッカー協会の日本視察や日本サッカー界の重鎮、川淵三郎氏の訪中にも同行するなど、日中サッカー界の懸け橋としても活躍している。

当時、Jリーグに入社したきっかけについて、朱氏は「入社試験で『サッカーが好きだからでしょう?』と聞かれましたが、『サッカーも産業なのできちんと運営していく必要があると思っています』と答えました。それが良かったみたいです」と語る。記事によると、朱氏はJリーグでの勤務経験がある唯一の外国人で、川淵氏の下で経営企画などに関わった。

現在の中国サッカーについて、「視察団は日本で真面目にメモをとり、帰国後もたくさんのレポートを上げていますが、何も変わりません」と嘆く。日本人と働いた感想は「とにかく真面目」。中国人が不真面目というわけではないが「発揮する場所が違う」という。

朱氏によると、中国人は「上司へのごますり」に全力を注ぐ。「例えば、上司が海外視察に行く時は至れり尽くせりのアレンジをします。それで受けが良ければ、人事で優遇されるからです」。一方、Jリーグでは「1番重視されたのは仕事の能力」だった。「まずはどれだけ仕事ができるかが評価につながりました」と振り返る。

最近は政府関係者からなる視察団を日本に送り込むなど、本腰的な改革に乗り出したかのように見える中国サッカー界。だが、強くなるためにはまず、こうした部分の改革が必要なのかもしれない。(翻訳・編集/NN)

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