ある超級富裕層から知る中国の思想的変化=広がり続ける貧富の差―英メディア

Record China    2011年11月16日(水) 11時30分

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11日、BBCによれば、中国にはすでに96万人の富裕層が誕生しているという。ある超級富裕層への取材では、中国人富裕層の思想の変化が分かる。一方、貧富の差は拡大する一方だ。写真は9月、2011フォーブス中国長者番付の発表。

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2011年11月11日、英BBC(電子版)によると、中国にはすでに96万人の富裕層が誕生していると中国・胡潤(フージワーフ)研究院が発表している。最近ある中国鉄鋼業界の大物に取材をする機会を得て、現代中国に共存する3つの思想、共産主義理論、資本主義の現実、これに仏教思想が加味されている状況について考えてみた。

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丁立国(ディン・リーグオ)は、北京の8階建てのビルから彼の鉄鋼王国を操作している。オフィスの最高階の主人はチベット仏教のラマ僧だ。この寺院さながらの場所で骨董家具と線香の煙の中にラマ僧が鎮座している。丁立国は一般的な家庭の出身だが、現在の個人財産は2億ドルを下らない。今日の取材の目的はフカヒレの貿易についてだったが、彼は生命尊厳を主張する仏教の信仰から反対の立場を取っているという。フカヒレを好む中国の新興富裕層は粗野なところが目立つうえ、物質面の発展が先走り、人々の資質が追いついていないという。

彼のオフィスはラマ寺院の2階下にある。値段が付けられないような骨董品が目を引く。中国の歴史は彼の誇りなのだ。5人の子供たちの写真が飾ってある。中国では一人っ子が普通だが、どうやって法の網をかいくぐったのだろう。年長の子供は北京の哈羅国際英語学校(Harrow International School)に通っている。米国の大学に進学する予定だという。

中国富裕層の多くは海外移住を希望しているという調査を思い出した。中国で金もうけをして、欧米で使いたいのだ。実際に、中国には丁立国のような超級の金持ちが出てきている。彼の考え方には、ここ数十年の中国の大きな変化が突出して表れている。一方、中国では必死でやっと生活できている人が大半を占め、その貧富の差は広がる一方だ。中国のこれからの成功は、真に能力のある中国人がチャンスを手にできるか否かにかかっている。(翻訳・編集/渡邊英子)

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