中国人スキー客の日本人救出、メディアの伝え方で日本人の反応が180度変化

Record China    2018年1月22日(月) 16時20分

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20日、スキー中の訪日中国人観光客が崖に転落した日本人女性を救助した出来事について、中国のネット上に「日本メディアもようやく報じた」と題する記事が掲載された。資料写真。

2018年1月20日、スキー中の訪日中国人観光客が崖に転落した日本人女性を救助した出来事について、中国のネット上に「日本メディアもようやく報じた」と題する記事が掲載された。記事は日本のネットユーザーから称賛の声が寄せられたことを紹介し、「日中両国民の関係改善にメディアが果たす役割は大きい」と指摘している。

長野県のスキー場でスキーをしていた64歳の中国人男性・李中大(リー・ジョンダー)さんが崖下20メートルほどのところで動けなくなっている70歳くらいの日本人女性を救助したのは今月13日のこと。同じく女性を発見した日本人スキーヤーたちは自力救助が困難と考え、救助要請を出したうえでその場を立ち去ったが、李さんは女性を助けようと崖の下に降り、女性を助け起こして散乱した荷物を拾い集めた。その後、李さんは駆け付けた救助隊に女性を任せ、その場を離れて仲間を追い掛けたが途中で遭難。14日昼ごろにヘリコプターで無事救助された。

この出来事について、中国のネット上には18日、「日本の有力なメディアは取り上げておらず、簡単な報道を見つけたが、その内容は李さん自身が遭難したことがメインで、記事をよく読んでいなければ他者を助けたという前提が見落とされやすい」と説明する文章が掲載され、この中では日本のネットユーザーから「なぜ(李さんを)助けた」「税金の無駄遣い」「コース外を滑るやつなんか救助しなくていい」など、批判の声が上がったことが指摘された。

一方、20日の「日本メディアもようやく報じた」という記事は、時事通信社が18日に「中国人スキー客が日本人救助」と伝えたことを紹介するもので、「主に中国の報道を引用した形だが、ようやく日本メディアがこの出来事の全貌を知る機会を日本の人々に提供した」としている。

そして、この時事通信社の記事に寄せられた「ありがとう。無事でよかった」「国際問題が多い中、こんなニュースはほっこりします」「もっと大々的に報じられるべき記事」「素晴らしいに尽きる。こういう自己犠牲的な方も中国人にはいるわけだ。偏見は捨てないといけないね」「人命救助に国籍も政治も関係ありません。勇気ある行動に感謝、敬意あるのみです」などの日本のユーザーのコメントを転載。

記事は、「このことから分かるように、日中の人々の関係改善にとってメディアが果たす役割は何とも重要。両国の人々がこういう前向きな情報を知ってはじめて、関係をより良くすることができる」とまとめた。(翻訳・編集/野谷

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