文化財の破損や腐食深刻、被害額は年間12億円以上―中国

Record China    2011年11月19日(土) 11時44分

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16日、中国の博物館で所蔵文化財の破損や腐食が深刻化している。写真は職員のミスで破損した故宮博物院所蔵の宋代の磁器。

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2011年11月16日、斉魯網によると、故宮博物院など中国の博物館で、所蔵文化財の破損や腐食が深刻化している。文化財を保護・管理する国家文物局の単霽翔(シャン・ジーシアン)局長によると、被害額は年間1億元(約12億円)規模。保存状態が悪く、多くの文化財が破損の危機にさらされているという。

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「博物館は貴重な宝が集まる場所。にもかかわらず、文化財は環境の変化や人的ミスによる損壊など、あらゆる危機にさらされている」。山東省済南市で開かれたフォーラムで同局長は訴えた。北京の故宮博物院では7月、国宝級の宋代の磁器が職員のミスで破損したばかり。国家博物館では結婚式が開かれるなど、由々しき事態が報告されている。

本来なら湿度や温度が厳重に管理されるべき博物館。しかし、銅器や鉄器の腐食やさびは絶えず、「驚くべき状態」という。同局長は「保存環境は悪く、安全管理は不十分で、保存技術も遅れている。すべて緊急に解決しなければならない」と指摘。一方で、中国は今年だけで400カ所以上が新設される“博物館ブーム”。同局長は「数だけでなく、質も伴わなければ」とくぎを刺した。(翻訳・編集/AA)

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