サムスンとは対照的、LGのスマホはなぜ売れない?韓国ネットの反応さまざま

Record China    2018年1月29日(月) 9時40分

拡大

26日、韓国経済新聞は、スマートフォン時代を遠い将来と予想しフィーチャーフォン(ガラケー)に集中したLG電子と、「ギャラクシーS」を市場に出しファーストフォロワーを自任したライバルサムスン電子との対照的な姿を伝えた。写真は米ニューヨークのLG電子の広告。

2018年1月26日、韓国経済新聞は、スマートフォン時代を遠い将来と予想しフィーチャーフォン(ガラケー)に集中したLG電子と、「ギャラクシーS」を市場に出しファーストフォロワー(素早い追撃者)を自任したライバルサムスン電子との対照的な姿を伝えた。

サムスン電子のギャラクシーSは、スマートフォンとは何たるかを韓国国内消費者に印象付け、発売後約1年6カ月間で、全世界で累積販売数2500万台を達成した。

サムスン電子が先取りした市場で危機を感じたLG電子は新技術で勝負をかけ、数度プレミアムスマートフォンに革新的な技術を導入しシェア奪回を図った。「技術自体は新鮮」との業界の評価もあったが、製品としては消費者に敬遠された。消費者ニーズを考慮せず、技術開発のみにこだわった結果だった。

これを表す例が16年2月に発売された「G5」だ。G5は世界初の「モジュール型」と銘打ち、カメラ、スピーカー、バッテリーなどの各種付加機器を着脱式にして利用できるという点を強調した。しかし、結果は惨憺たるもので、G5がリリースされた年にLG電子MC(携帯電話)事業本部は1兆2000億ウォン(約1230億円)台の赤字を抱え込んだ。

専門家はG5が失敗した理由として、「競合他社よりも遅いリリース」、「初期供給量の調整ができなかった点」を挙げた。しかし、本質的な問題は「モジュール型」というコンセプトそのものだった。スマートフォンは、さまざまな機能が搭載されており、多くの作業を一つの機器でできるというのが最大の利点だ。すでに現状のスマートフォンで綺麗な写真やビデオを撮り、高い音質の音楽を聴ける状況であるにもかかわらず、あえて分離着脱の手間をかけモジュール機器を選択する消費者は多くなかった。記事は「G5は通常のユーザーよりもマニア層を狙った製品という皮肉混じりの評価が出てくる理由」と分析した。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「大衆はG5のような新技術に興味がなかったのだ。ちょっと持ちやすくしてくれるだけでよかった」「LGの問題は、自分の立場を分かっていないこと」「LG電子は、中低価格の携帯電話に注力すればうまくいくと思うのだが…」など、LG電子の方針に疑問の声が寄せられた。

その一方で「音質とカメラの画質はマニアには受けた」と、基本性能の高さを評価する意見もみられた。

その他に「LGは洗濯機の開発に専念していろ」と、辛辣な意見もあった。(翻訳・編集/三田)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携