2011年11月29日、中国のニュースサイト・中国網によれば、国連エイズ合同計画（UNAIDS）と世界保健機関（WHO）、中国衛生部の合同専門家グループは、2011年末の時点で中国のHIV感染者とエイズ患者の数は78万人になるとの推計を発表した。今のところ、34万6000人は存命中であることが確認されているが、残る56％については何も分かっていない。

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中国では1985年に初のエイズ患者が見つかって以来、その数は増加の一途をたどっている。ただ、中国疾病予防センターの性病・エイズ病予防コントロールセンターは中国のHIV感染者とエイズ患者について、累計で43万4000人、死者は8万8000人だと発表、専門家グループの推計と食い違っている。

中国はエイズの拡大防止と予防検査を強化しており、感染者の家族や関係者に対する検査を徹底。2011年1〜10月に検査を受けた人数は6745万人（前年比＋16．5％）に上った。その結果、見つかったHIV感染者とエイズ患者は計6万1000人。治療の面でも大きな進展があったという。

現在、中国はHIV感染者とエイズ患者の数が世界的に見て少ない国だとされており、第11次五カ年計画（2006〜2010年）でもHIV感染者とエイズ患者の数を150万人以下に抑えるという目標が掲げられていた。しかし、一部の地域や特定の層で発病率が高く、特に男性間の同性愛など性交渉による感染の広がりが確認されていると、記事は指摘している。（翻訳・編集/岡田）