Record China 2018年2月3日(土) 18時10分
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日本では週刊文春によるスキャンダルスクープ「文春砲」で数多くの有名人の不倫が暴かれているが、中国でもこのところ不倫スクープが相次いでいる。
日本では週刊文春によるスキャンダルスクープ「文春砲」で数多くの有名人の不倫が暴かれているが、中国でもこのところ不倫スクープが相次いでいる。その一つがラップ歌手と女優のスキャンダルだ。
2018年2月1日、米華字メディア・多維新聞によると、女優のリー・シャオルー(李小ルー、ルーは玉偏に路)と人気ラップ歌手PGoneの不倫報道が加熱する中、中国で突然ヒップホップ禁止令が出された。
ネット上では、不倫問題が議論を呼ぶ一方で、PGoneのラップの内容が女性蔑視で、若者を違法薬物に誘う恐れがあると批判が高まっていた。ここまでは、これまでも数多く起きていたスキャンダルと同じだが、中国政府系メディアが相次いでPGoneに厳しい内容の報道を繰り返した点が異なる。
PGoneについて、人民日報系タブロイド紙・環球時報は「今回は大きな問題になる可能性が高い」と伝え、若手エリートを育成する中国共産主義青年団はSNS上の公式アカウントを通じて、「国家の関連法規に抵触した」と伝えていた。
ヒップホップには、黒人差別に反対するカウンターカルチャーとして成長してきた歴史があるが、中国ではそうした精神的背景はない。2015年にもメディア規制が行われ、歌謡も120曲が禁止処分されたが、そのうち最も多かったのがラップで、みだらで暴力的など反社会的な歌唱内容が問題となった。
中国でもラップをはじめとするヒップホップ系の芸能人は増え、人気を得るようになっていたが、もともとはアンダーグラウンドで活動していたような人々。突如メーンストリームで活動するようになったものの、中国政府の求める価値観とは相いれないことから、規制対象となるのは必然的だったと記事は指摘する。
中国でラップなどのヒップホップカルチャーが再び息を吹き返すことができるかどうかはわからないが、問題は政府の締め付けがどこまで及ぶのかで、今後の動向が注目される。(翻訳・編集/岡田)
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