貴州省で墜落した中国機、空軍所属の「GX3」電子戦機か―台湾メディア

Record China    2018年2月2日(金) 10時50分

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中国空軍の軍用機が1月29日、貴州省内で墜落した。台湾メディアの中時電子報は1日、墜落したのは「GX−3」電子戦機の可能性があると報じた。資料写真。

台湾メディアの中時電子報は2月1日、貴州省内で1月29日に墜落した航空機は中国空軍の電子戦/情報収集機である「GX−3(高新3号)」の可能性があると報じた。

中国では事故直後から、墜落現場の画像や動画がインターネットで広まった。比較的大型の機体と分かるため、当初は広州白雲空港(広東省)発・遵義白舟空港(貴州省)行きの旅客機ではないかとの見方が出たが、両空港とも該当する飛行機はないと否定。

中国空軍は同日午後8時40分(日本時間同日午後9時40分)、貴州省内で訓練飛行をしていた空軍機1機が同日午後に事故を起こしたと発表した。そのため、墜落機は「Y−8(運−8)」輸送機ではないかとの見方が広まった。

中時電子報は、撮影された垂直尾翼の残骸に残された機体番号が「30513」であるように見えると指摘。同機体番号であるならば、墜落したのは中国人民解放軍南部戦区空軍第20特種師団に所属するGX−3電子戦機と紹介した。

GX−3はY−8をベースに開発された。Y−8はソ連のアントノフ設計局(現在はウクライナ企業)が開発し1957年に初飛行させたAn−12輸送機のコピー。Y−8の初飛行は74年で量産開始は81年とされる。

中時電子報は、Y−8はこれまで厳寒期の飛行で主翼が結氷のために揚力を失って墜落した事故を起こしているとの指摘があると紹介した。

同事故については40人が死亡したとの説もあったが、中時電子報は墜落機がGX−3ならば、乗組員は12人と指摘した。

中時電子報や中国外に拠点を置く一部華字メディアは、中国のSNSである微博(ウェイボー)上で航空関連情報を扱うアカウントの「航空物語」が1月30日に墜落機の乗組員12人の名簿を掲載したと伝えた。しかし2月1日までに閲覧できなくなった。

乗組員名簿が掲載されていたと判断できる場所には、「関連する法律法規と政策により、この書き込みは削除されました」などと表示されている。貴州省内における空軍機墜落について、中国当局は2日午前8時半現在も詳細を発表しておらず、報道もなされていない。(翻訳・編集/如月隼人

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