中国人はドアをノックしているのではなく、すでに入ってきている―独メディア

Record China    2018年2月6日(火) 6時50分

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3日、ドイツ国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、中国が欧州連合(EU)の政策決定に対する影響力を日増しに強めているとする、ドイツ週刊誌の記事を伝えた。資料写真。

2018年2月3日、ドイツ国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、中国が欧州連合(EU)の政策決定に対する影響力を日増しに強めているとする、ドイツ週刊誌の記事を伝えた。

5日発売のドイツ週刊誌デア・シュピーゲル最新号に掲載された記事によると、メルカトル中国研究所、ベルリングローバル公共政策研究所の最新研究結果から「中国は単に欧州のドアをノックしているどころか、実はすでに中に入り込んでいる」ことが明らかになったという。

記事は、「ロシアがフェイクニュースで欧州世論に影響を与えるのとは異なり、中国は暗中でEUの政策決定層に影響を与えることを試みている。今のところ、そのやり方はほとんど注目を浴びていない。メルカトル中国研究所の研究員は、ロシアよりも中国のやり方がよりクレバーであり、真剣に中国に対処すべきだと語った」と伝えている。

また、「中国の利益を守っているのは主にギリシャやハンガリーといった国であり、これらの国は中国による投資に依存しているか、中国の政治、経済の発展モデルにより賛同しているという背景がある」と紹介。その例として、「中国共産党当局が獄中の弁護士を虐待している」というEUの批判書簡への署名をハンガリーが拒否し、中国の人権状況に関するEU共同声明の発表を阻止したことを挙げた。

記事は「中国が触角を伸ばしていることは、欧州理事会が置かれているドイツも感じている」とし、「昨年6月、投資活動の制限に関するEU決議がギリシャとチェコによって水を差された。メルケル独首相はこの決議の主な支持者であり、その内容は今後中国からの投資を含むEU域内の投資を、よりしっかり監督管理するためのものだったのだ」と伝えているという。(翻訳・編集/川尻

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