Record China 2018年2月11日(日) 12時10分
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10日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が、訪韓中の妹・金与正朝鮮労働党中央委員会第1副部長に特使としての資格を与え、親書と口頭メッセージで、韓国の文在寅大統領に南北首脳会談を公式打診した。資料写真。
2018年2月10日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が、平昌冬季五輪を契機に訪韓中の妹・金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党中央委員会第1副部長に特使としての資格を与え、親書と口頭メッセージで、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領に南北首脳会談を公式打診した。韓国・聯合ニュースが伝えた。
金第1副部長は同日、大統領府で文大統領に会い、金委員長の親書を渡し、「文大統領と早期に会う用意がある。都合の良い時に北を訪問くださることを要請する」と、平壌への招待の意向を口頭で伝えた。これに対して文大統領は「今後、環境を作って成功させよう」と応じた。
記事は、「文大統領が言及した『環境作り』とは、南北首脳会談の実現が可能となる朝鮮半島周辺の状況が準備されるべきとの意味として解釈される」と分析した。
文大統領も、金第1副部長らに「南北関係発展のためにも、米朝間の早期対話が必要」とし、「米国との対話に北がより積極的に乗り出してほしい」と要請した。南北関係改善のための南北首脳会談の前提条件として、米朝対話が必要であることをより鮮明に明らかにしたものだ。
米国が米朝対話の前提条件として「(北朝鮮による)非核化の意志表明」を掲げている点を勘案すると、文大統領が南北首脳会談の条件に挙げた米朝対話には「非核化」という問題が含まれていることになる。
韓国大統領府の関係者は「南北首脳会談が南北関係だけでできるわけではなく、特に米朝関係が重要である」とし、「車も2軸が共に回ってこそ動く」と述べている。
この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「核放棄が前提になっていない会話は北朝鮮に核完成の時間を与えるだけ」「盧武鉉(ノ・ムヒョン)が南北首脳会談をした時も、会談を終えて帰って来てから北は核実験をやった。今回も時間稼ぎだ」「非核化に一言も言及しなかった」「非核化を要求しろ」など、南北会談の前提には非核化の要求が必要とする意見が多く寄せられた。
また、「戦争は絶対にいやだ」「平昌五輪を平和の始まりにしてくれ」「うまく進めて、朝鮮半島の平和を実現してくれ」など、南北間の融和ムードに好意的な意見もみられた。
その他に、「北朝鮮は本当に外交がうまいな」とするコメントもあった。(翻訳・編集/三田)
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