Record China 2011年12月22日(木) 9時54分
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20日、中国政府系のシンクタンク・中国社会科学院は2012年版「社会青書」発表に併せて中国社会形成報告会を開催した。写真は昨年10月、重慶両江新区の工事現場で働く出稼ぎ農民。
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2011年12月20日、中国紙・科技日報によれば、中国政府系のシンクタンク・中国社会科学院は2012年版「社会青書」発表に併せて中国社会形成報告会を開催した。
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席上、中国社会科学院学術委員で社会学研究所の所長である李培林(リー・ペイリン)氏は、中国は2011年、初めて都市人口が農村人口を超え、都市化レベルが50%以上となったことを公表した。中国は数千年の歴史がある農民大国から、都市を中心とする新たな発展段階に突入。単純な人口比率の変化というだけでなく、中国人のライフスタイル、生産方式、就業構造、消費行動や価値観もこれに従って大きく変化しつつある。急速に進む都市化プロセスで、土地の高騰は経済成長と財政収入の重要な源泉となる。反面、不動産関係の利益ゲームも実業の発展、生活費の安定や利益分配の公平性、合理性に影響を与える。
地域的な構造の変化からみると、発展が遅れていた中西部はここ数年連続して東部よりも成長を加速している。2011年、中西部は後発の勢いから成長スピードで東部を上回っている。都市と農村の関係で大きな変化としてはもう一つ、昨年から2年連続で農民の収入の増加率が都市のそれを越えたことが挙げられる。「もちろん、この状況をターニングポイントと言うことはできない。増加率で都市を越えたといっても実際にはまだ大きな開きがある。転換の兆しに過ぎない」と李所長は分析する。
今年から「都市と農村の統括的発展」が各地で新しい中心課題になり、四川省成都市、重慶市といった都市農村統括モデル地域に全国の注目が集まっている。焦点は都市化が継続することで戸籍、就業、社会保障、収入の分配、教育、医療、社会管理など社会体制の全面的な改革推進に及ぶかどうかという点だ。
交通網が急速に発展するに従い、農民が都市の1時間圏内に生活圏を作り始めている。「中国の農村は社会保障のない状態を抜け出し、新型農村社会養老保険に2億人以上の農民が加入している」ことも指摘している。(翻訳・編集/渡邊英子)
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