米国の新軍事戦略の重心はアジア太平洋地域、中国が念頭に―中国紙

Record China    2012年1月7日(土) 5時59分

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5日、米国は新軍事戦略を正式発表し、冷戦終結以来の「2つの大規模紛争が起きた場合に同時に対処する作戦」を放棄し、アジア太平洋地域に重点を置く方針を示した。写真は北京の中国人民革命軍事博物館。

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2012年1月5日、米国は新軍事戦略を正式発表し、冷戦終結以来の「2つの大規模紛争が起きた場合に同時に対処する作戦」を放棄する方針を示した。6日付で環球時報が伝えた。

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米紙クリスチャン・サイエンス・モニターは専門家の解説を引用し「これは実質的に、米国が参戦する戦争に勝利するため、一つの戦争を終結するに十分な時間を確保してから、もう一方の戦争に兵力を集中するという戦略」だと伝えた。

米国の仮想敵国について、米国政府関係者や一部メディアは念頭に中国があると指摘。ブルームバーグは政府関係者の話として、米国は可能性のあるいかなる接近措置に対しても抑制力を保持すべきとして、中国が開発している攻撃型ディーゼル潜水艦や中国やイラクが配備している対艦大陸間弾道弾にも対応できるようにし、必要があれば攻撃可能であるべきと言っている。

米国は近年、急激にアジア太平洋地域における軍事配備を強めており、中国に対抗している意図は明らかだ。中国人民大学国際関係学院の金燦栄(ジン・ツァンロン)教授は、「通常戦争について語るとき、米国の世論がこのように明確に中国を仮想敵国に想定していることは非常に珍しい。しかし、中国自体の規模により米国が中国に対して緊張を感じるのは不思議ではない。米国にとって中国問題は特別な重要性をはらんでおり、イラン問題には強力な緊急性がある。米国は当然ターゲットを中国とイランに絞り込むだろう。この変化は中国にとって非常に不利なことだ」と分析している。(翻訳・編集/渡邊英子)

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