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中国人の道徳心は健在、「道徳の堕落は社会主義ではない」―中国共産党中央宣伝部

Record China    2012年1月12日(木) 10時29分

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10日、広東省仏山市の2歳児ひき逃げ事件を受け、「道徳の喪失」が社会問題化している中国で、党中央宣伝部の張凡・出版局副巡視員が「中国人の道徳心は健在」とこうした論調に反論した。写真は広東省ひき逃げ事件の犠牲者、悦悦ちゃんを悼む天津の若者。

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2012年1月10日、中国では広東省仏山市の2歳児ひき逃げ事件を受け、「道徳の喪失」が社会問題化しているが、中国共産党の思想や路線を国民に指導する中央宣伝部の張凡(ジャン・ファン)出版局副巡視員が「中国人の道徳心は健在」とこうした論調に反論した。以下はその内容。

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2歳児の悦悦ちゃんひき逃げ事件は急速に発展する市場経済と社会主義現代化建設の過程で、中国人の道徳低下が一定の範囲内において深刻化していることを浮き彫りにした。改革開放により中国人の財布は膨らんだが、富のためには不正もいとわず、一部の金持ちが贅沢三昧する風潮に反発も上がっている。西側社会の粗悪で無用な思想がどんどん流入し、これに多くの中国人が巻き込まれ、流されているのも事実である。

だが、中国社会は本当に救いようがないのか?答えはノーだ。2008年5月の四川大地震では、多くのボランティアが活躍した。中国人は一致団結し、互いに助け合うことで、この巨大な自然災害に見事打ち勝ったのである。

悦悦ちゃん事件は中国全土を震撼させた。ネット上では「他人に対する無関心」が盛んに取り上げられたが、こうした反応こそが中国人の道徳心が朽ち果てていない証拠だ。本当に道徳心が失われてしまっていたら、これほど大きな論議は起きなかっただろう。

党の第17期中央委員会第6回全体会議(六中全会)では、「社会主義の核心的価値体系」が提起された。物質文明と精神文明の絶え間ない進歩こそが中国の特色ある社会主義の本質的な特徴だとした上で、「物質的な貧乏は社会主義ではない、精神的な空虚も社会主義ではない」と強調された。当然、「道徳の堕落」はさらに社会主義ではないといえる。

昔は「共産主義社会」をスローガンに掲げていれば良かった。だが、今はもっと現実的に「全面的な小康社会の建設」とするべきだろう。小康社会とは「年をとったら年金がもらえ、病気になれば医者にかかることができ、すべての子どもが学校に通える」社会のこと。われわれは何のために発展を続けるのか?すべては人民のためである。この基本思想さえ忘れなければ、中国社会から道徳が消えることはない。(翻訳・編集/NN)

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