Record China 2012年1月12日(木) 11時41分
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9日、大学の講師をしている中国人ブロガーが「子供たちよ、この歴史は君たちを困らせている」と題した記事を自身のブログに掲載した。写真は4日、試験問題を解く重慶の大学生。
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2012年1月9日、広東省の大学講師の肩書を持つ中国人男性ブロガーが「子供たちよ、この歴史は君たちを困らせている」と題した記事を中国のブログサイト・鳳凰博報に発表した。以下はその内容。
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期末試験の日、試験監督をしていた私は足元に落ちていた丸まった紙くずを発見。広げてみると、それは前の時間に行われた試験「中国近現代史要綱」の解答用紙だった。その最後の問題は記述式。「関連する史実を組み合わせ、資本―帝国主義侵略勢力が近代中国を支配した決定的な力であったことを説明せよ」「『共産党がなければ、新中国はない』について説明せよ」の2題だった。解答用紙を捨てた学生は、1題目の記述を書いては消し、書いては消し。散々苦戦したあげく、2題目は手つかずのままで途中放棄してしまったようだ。
学生が混乱するのも無理はない。有名な歴史学者がかつて「中国の歴史に対しては温情と敬意をもつべし」と主張していたが、それはつまり、「歴史には先入観が必要であり、感情で事実をゆがめて史実を改ざんすべき」という意味になる。こうした考えがすみずみに浸透している中国では、歴史問題についての明確な解答がすでに用意されており、学生たちはそれに合致する史実を無理やり探し出さなければならない。それが難しいのだ。
米国の学生たちは、本当の史実についてさまざまな角度からアプローチすることができ、そこから導きだされる結論も人によって千差万別。歴史について「統一思想」や「統一認識」は存在せず、「模範解答」もない。なんと羨ましいことか。中国の大学で行われている歴史の試験問題を見てしまった私は、学生たちがかわいそうだと心から思った。(翻訳・編集/本郷)
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