「中国の軍事費8.1%増は決して多くない」=中国紙編集長の主張に中国ネットの反応は

Record China    2018年3月6日(火) 11時20分

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5日、環球時報の編集長・胡錫進氏は、中国版ツイッター・微博のアカウントで、「中国の国防費8.1%増は決して多くない」と説明する動画を投稿。これに対し、中国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。資料写真。

2018年3月5日、環球時報の編集長・胡錫進(フー・シージン)氏は、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)のアカウントで、「中国の国防費8.1%増は決して多くない」と説明する動画を投稿した。

胡氏はまず、5日に開幕した第13期全国人民代表大会で、2018年の国防予算案が前年比8.1%増となったことと、国内総生産(GDP)成長率目標が6.5%前後と発表されたことが、多くの人の注目の的となったと紹介した。

その上で、「国防予算の8.1%増は昨年の7%増より多いものの、16年までの数年間、2桁増となっていた時よりずっと低い」と指摘。「米国の17〜18年度の軍事費は10%前後増加していることや、米国の軍事費は中国の4倍であることを考えると、中国の8.1%増は全然多くない」と主張した。

そして、「中国は米国による軍事競争に巻き込まれてはいない」とし、「中国は軍事費を10%以上増加することもできる。中国の軍事費はGDPの1.5%にも満たないのに対し、北大西洋条約機構(NATO)加盟国の平均は2%、米国は4%前後だからだ」と論じた。

さらに、「8.1%という数字は国の安全の必要にかなったもので、中国の平和的台頭という信念に対応している」と主張。「中国が拡張したいと思えば軍事費を20%、30%増にして軍備をさらに強化することもできるが、あえてそうはしていない」とし、「中国が重視しているのは安定した成長だ」とした。

これに対し、中国のネットユーザーからは賛否両論が寄せられた。「今の情勢は多くの国がわが国を虎視眈々(たんたん)と狙っている。わが国は軍事費を増やす必要がある」「増加率であって総額じゃないからな。全然多くないよ。トウ小平時代は軍事費を抑えて経済発展に使った。今はその分取り戻さないと」など、同調するコメントが多く寄せられる一方、「(軍事ではなく)医療にもっと金を出してもらいたい」「教育、医療、老人介護に金を回してほしい」との意見も少なからず寄せられた。(翻訳・編集/山中)

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