2012年1月11日、環球時報（電子版）によると、中韓自由貿易協定（FTA）交渉などのため、韓国の李明博（イ・ミョンバク）大統領が中国を訪問したが、韓国の東亜日報が「米国をけん制するため、中国が韓国を経済的に懐柔しようとしている」と伝える記事を掲載した。

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記事は「中国は韓国とのFTA締結に極めて積極的な姿勢を示しているが、これは中国にとって経済的な利益をもたらすと同時に、数字には表れない象徴的な意味や形のない利益をもたらすことになるからだ」と指摘している。

これまで中国がFTAを締結した国の多くは発展途上国だったが、韓国は中国にとって3番目の貿易パートナー国であり、製造業の発達した韓国とのFTA締結は中国にとって大きな意味を持つという。中国は目下、中国を中心とした東アジア共同体の構築を進めており、その構想の実現に中韓のFTA締結が大きな後押しとなるほか、米国と関係の深い韓国経済への中国の影響力が強まることになると、記事は指摘している。（翻訳・編集/岡田）