2012年1月13日、イタリア中部ジリオ島沖で、乗客乗員約4200人を乗せた豪華客船「コスタ・コンコルディア」が座礁した事故で、居合わせた中国人観光客が事故当時の様子を撮影していたことが分かった。上海の衛星テレビ局・東方衛視などが伝えた。

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過失致死などの容疑に問われているフランチェスコ・スケッティーノ船長は事故発生時、多数の乗客を置き去りにして先にジリオ島に避難したとされている。これまでに11人の死亡が確認されており、行方不明者もまだ残っている。

乗客の1人だった上海市在住の56歳の女性・周玲玲(ジョウ・リンリン)さんは16日、滞在先のローマで東方衛視の取材に応じ、事件当時の様子を語った。激しい地震のような揺れとともに船内は暗転し、2度にわたって「安全には問題ない」とするアナウンスが流れたという。助かった乗客はジリオ島の教会に避難し一夜を過ごした。(翻訳・編集/愛玉)