中国の高速鉄道の車両内でこのほど、女性客が男性客に罵詈（ばり）雑言を浴びせる騒動が発生した。原因はカップ麺で、ネットでは賛否両論が聞かれている。11日付で揚子晩報が伝えた。

動画がネットに掲載されたのは3日。掲載主は動画でののしられた男性と思われ、「この女性の素性を求む」と書き込んだ。動画では女性が男性に向かって「教養がない」「モラルがない」などと激しくののしる場面が映っている。

報道によると、原因はカップ麺で、女性は匂いが車内に充満したことに腹を立てたという。女性は「食べる前に注意したにもかかわらず食べるのをやめようとせず、食べ終わっても残ったスープをそのまま放置していた」と主張、男性は「食べ終わったら片づけるつもりだったが、女性が現れ激しくののしってきた」と説明している。

動画で女性は「高速鉄道の車内でカップ麺を食べることは禁止されている」と話しているが、高速鉄道の駅員は、「確かに駅の売店や車内販売でカップ麺は売っていない。お勧めはしていないが、規定でカップ麺を禁止しているわけではないため、乗客が持ち込んで食べることは規定違反には当たらない。高速鉄道には食堂車が設置されているため、トラブル防止のためにも食べるなら食堂車に行くのが無難だろう」と語っている。

当事者と思われる男性の投稿は、すでに6万件以上のコメントが寄せられるほど注目されている。ネットでは、「いくらなんでも大声でののしるのは間違っている」「男性は始終感情を抑えているのに、女性は感情的になって騒いでいた」と女性の反応が過剰だったと批判する声がある一方で、「確かにカップ麺の匂いは嫌いだ」「他の人にも気を配ってほしい」と男性に対する批判の声も少なくなかった。（翻訳・編集/内山）