2012年1月17日、中国・北京市で昨年摘発された中国最大級の派遣型売春クラブでチラシ配りをしていた容疑者33人に対し、同市豊台区人民法院（地裁）が懲役8カ月から3年の判決を言い渡した。18日付で新京報が伝えた。

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記事によると、昨年6月、女性をホテルに派遣して売春をあっせんしていたとして、崔（ツイ、43）と杜（ドゥー、28）という遼寧省瀋陽出身の男女2人を主犯格とする計71人の売春組織が摘発され、チラシ配りの33人に対する審理が1週間前から同法院で始まっていた。

同法院によると、2人は夫婦で、2007年頃から北京東部の朝陽区亜運村一体のホテル付近で毎晩、半裸の女性の写真と連絡先を印刷したチラシを配らせ、集客。チラシ配布係が客から電話を受け、商談が成立すると、崔と杜に連絡。2人が女性を選び、送迎係にホテルまで送らせていた。

客の宿泊するホテルのランクに合わせ、1回500元（約6000円）〜2000元（約2万4000円）を受け取っていた。女性12人が在籍し、指定された場所に毎晩“出勤”。2人は不公平が生じないよう早く出勤した順に番号を付け、その順番で女性を派遣していた。女性は客から受け取った報酬の4割と毎月1000元（約1万2000円）の管理費を2人に渡していた。

逮捕のきっかけは、昨年4月の市民からの通報。市公安局治安管理総隊が特別捜査班を立ち上げたが、組織全員の特定が難しく捜査は難航した。ところが、同年5月になり、崔と杜の2人が豪華結婚披露宴を行うとの情報をキャッチ。潜入捜査員が披露宴に出席し、会場にいたメンバー全員を撮影、顔と身体的特徴の把握に成功した。

同年6月、捜査員340人を動員し、まずは亜運村のネットカフェにいた杜と女性らを逮捕。別の拠点にいた残りのメンバーも全員逮捕され、一網打尽となった。女性の中には外国人27人と未成年も含まれていた。これほどの規模の売春クラブは中国最大級になるという。（翻訳・編集/NN）