Record China 2012年1月22日(日) 8時31分
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21日、香港のインフレが進んでおり、中国本土のハイエンド消費者層の「香港を捨て欧州に走る」流れが加速するかもしれない。写真はパリの高級ブランド店。
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2012年1月21日、新華ネットの報道によると、重慶に暮らす若い女性「小寧」は過去数年間、毎年クリスマスと正月の休暇は香港で数日間、化粧品や有名ブランドの服やバッグを買いまくるのが常だった。香港という免税港はこれまでずっと中国本土からの観光客の買い物天国だった。しかし11年のクリスマスは、小寧は以前のような収穫を得られず、「今の香港はホテルもレストランもずいぶん高くなった。いろいろな物が10〜30%も値上りした」と不満をもらした。
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さらに不満は続く。香港は割引率も下がり、せいぜい2〜4割だ。元値が高い上に割引もそれほどない。プラダやルイ・ヴィトンのような高級ブランドはそもそも割引しないのに、価格は毎年10〜20%も上がっている。「こうなったら、一度欧州に行って1年分の買い物をしてくるしかない」と残念そうに話した。
香港の上がり続ける物価に比べ、景気が徐々に後退している欧州は、近年価格面で明らかに優位に立っている。もともと魅力的な価格の上に外国人向けの租税還付政策が加わり、その魅力指数は急上昇である。毎年クリスマス前後の欧州では、さまざまな商品が5〜6割引と大幅に値引きされ、世界的有名ブランドの洋服が香港の値引き後価格の半値ほどに下がり、有名化粧品シスレーは2割引で香港よりも平均20〜30%ほど安くなる。
小寧は、欧州で一度買い物をすればかなりの節約になり、往復の航空代金を入れてもまだおつりがくるとし、「私だけでなく、友人たちも一緒に欧州に行って買いまくろうかと考えている」と話した。
中国本土のハイエンド消費者だけでなく、多くの香港人も物価の上昇には悲鳴をあげている。4年前に英国から香港へ戻った「小瀚」は、やはり物価の上昇を嘆く。「香港の割引は割引とはいえない。割引率が低く、割引後価格でも恐ろしいほど高い」という。
小瀚は、物価上昇のため、自分がよく使っている英国ブランドの制汗剤やシャンプーなども含めて、一般のスーパーで売っている日用品が英国よりも10〜20%も高いと言っている。
ここ数年、新興市場ではインフレ圧力が大きく、欧州は逆にデフレに陥っており、二つの市場は氷と炎ほど違う。もし香港のインフレがこのまま進めば、一部のハイエンド消費者層の「香港を捨て欧州に走る」流れが加速するかもしれない。(編集/TF)
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