人民網日本語版 2018年3月14日(水) 15時50分
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中国商務部の鐘山部長は、「『一帯一路』は、オープンかつ包摂的で、透明。中国は、日本が『一帯一路』に参加することを歓迎する。そして、日本と共に、『一帯一路』を枠組みに協力を強化することを願っている」との見方を示した。資料写真。
第13期全人代第1回会議の11日午前の記者会見で、日中は「一帯一路(the Belt and Road)」イニシアティブにおいて、どのように協力できるかとの日本人記者の質問に対して、中国商務部の鐘山(ジョン・シャン)部長は、「『一帯一路』は、オープンかつ包摂的で、透明。中国は、日本が『一帯一路』に参加することを歓迎する。そして、日本と共に、『一帯一路』を枠組みに協力を強化することを願っている」との見方を示した。人民網が伝えた。
日本経済新聞記者:「『一帯一路』に関する質問をしたい。現在、日本の経済界は『一帯一路』イニシアティブに注目している。『一帯一路』の透明度に懐疑的な声もあるが、最近、同イニシアティブに参加したいという声も多くなっている。その点をどう考えているか?日中は『一帯一路』イニシアティブにおいて、どのように協力できるか?」
鐘部長:「『一帯一路』の建設状況について説明したい。『一帯一路』は、習近平主席が打ち出した重大な協力イニシアティブで、世界各国のウィンウィンの協力を促進する中国のプラン。このイニシアティブには、140カ国・地域以上がすでに積極的に賛意を示し、参加している。イニシアティブが打ち出されて以降、中国は『共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う』という原則を堅持している。『一帯一路』の経済貿易協力も大きな成果を収めている。その主な分野は以下の通り。
まず、貿易規模が拡大を続けている。2017年、中国の対『一帯一路』参加国・地域輸出入総額は1兆1000億ドル(約18兆7000億円)で、増加率は中国全体の対外貿易額を3.4ポイント上回る14.8%だった。また、参加国・地域との貿易の円滑化が継続的に進められている。
次に、投資の分野も拡大を続けている。中国の対参加国の直接投資額は累計で600億ドル(約6兆3900億円)以上に達しており、農業、製造業、インフラなど多くの分野をカバーしている。
3つ目は、重大プロジェクトが着実に実施されている。鉄道や道路、港などのインフラ関連建設、エネルギー、資源協力プロジェクトなどが順調に実施されており、竣工し、生産が始まっている製造業プロジェクトもある。中国は『一帯一路』参加国においてすでに75カ所の海外経済貿易協力エリアを設置しており、投資額は累計で270億ドル以上だ。
今後は、以下の5分野の業務を重点的に行う。
1、国際協力の新しいプラットフォームの構築。主に、第1回中国国際輸入博覧会を成功させ、自由貿易試験区、各種開発区、協力区などの開放プラットフォームの効果を発揮させる。
2、輝く『シルクロード』の構築。重大投資協力プロジェクト、海外援助プロジェクトをポイントとして、総合的な費用対効果が良く、牽引力が大きく、各方面に歓迎されるモデルプロジェクトを打ち出し、それらを『一帯一路』における美しく輝く『シルクロード』にしたい。
3、『シルクロード』ネット通販の発展。企業が参加国においてネット通販業務、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、人工知能などのサービスを展開し、『一帯一路』参加国がデジタル経済を発展させ、グローバル経済に溶け込むことができるようサポートするよう奨励する。
4、貿易・投資の自由化、円滑化の促進。貿易円滑化協定を推進し、通関業務を円滑化させるための協力を深化させ、意欲ある国・地域と自由貿易協定(FTA)を積極的に結ぶ。
5、重大海外援助プロジェクトの着実な実施。習近平(シー・ジンピン)主席が対外発表した援助プロジェクトを重点的に実施する。
『一帯一路』は、オープンかつ包摂的で、透明。日本の対『一帯一路』協力関連の議題にも常に注目している。今後、私も日本の世耕弘成・経済産業大臣や日中投資促進機構の豊田章一郎会長と会う予定になっている。中国は、日本が『一帯一路』に参加することを歓迎する。そして、日本と共に、『一帯一路』を枠組みに協力を強化することを願っている」。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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