2012年1月13日、鳳凰網は記事「中国スーパーリーグの狂気じみた『焼銭』」を掲載した。

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英国のサッカー専門サイト「ゴール・ドットコム」は、中国の上海申花クラブを2011年12月のアジア最優秀クラブに選出した。何かのタイトルを勝ち取ったわけではない。元フランス代表のスター、アネルカ選手と契約したからだ。

この世界的スーパースターの移籍をきっかけに、今までは想像すらできなかったようなワールドクラスの選手たちが続々と中国スーパーリーグに移籍する動きを見せている。チェルシーのドログバ選手は今シーズン終了後にも上海に移籍することで合意。上海申花はさらにレアルマドリードのカカにもオファーしたという。他にもグティ、ピレスなどビッグネームの中国行きが取り沙汰されている。

新シーズンは中国スーパーリーグ史上、最もホットなシーズンとなることは約束されたようなものだ。しかし、大物選手をかき集めた上海が優勝できる保証はない。2011年シーズンは、2部から昇格したばかりの広州恒大が優勝した。ブラジルリーグMVPのダリオ・コンカなど大型補強がその原動力となったことは確かだが、勝利の秘密はそれだけではない。

チーム内の制度を透明化してサポーターに公開。大物選手であれ、チーム合流に遅れれば多額の罰金を課すなどチーム管理にも力を入れてきた。現時点で上海申花は大物獲得ばかりに色気をみせ、チームマネジメント改革に関するニュースは伝えられていないのが気がかりだ。

また、相場をはるかに超えたオファーが続いている「きしみ」も生じている。今や中国スーパーリーグのクラブが外国人選手を獲得しようとすると、相場の2〜3倍もの値段がふっかけられるようになった。さらに、中国人選手の年俸も急騰。代表選手の肩書きがあれば、年俸500万元（約6090万円）以上は当たり前という驚くべき状況になっている。（翻訳・編集/KT）