<レコチャ広場>中国の五輪代表チームに「豚の自家飼育」を迫るのは誰か

Record China    2012年1月25日(水) 12時34分

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23日、中国人ブロガーの呂燕雲(リュー・イエンユィン)氏は、赤身肉を作る添加物「痩肉精」問題で、五輪選手に「豚肉禁止令」が出たことについて「中国代表チームに豚の飼育を迫るのは誰か」と題した記事を発表した。写真は青島の無公害農場。

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2012年1月23日、ブロガーの呂燕雲(リュー・イエンユィン)氏は、赤身肉を作る添加物「痩肉精」問題で、薬物がドーピングで検出されることを不安視する体育総局が、選手の食べる肉類を自家農場で生産していることについて「中国代表チームに豚の飼育を迫るのは誰か」と題した記事を発表した。以下はその内容。

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代表チームは国の名誉のために豚を飼い、政府は幹部の健康のために無公害農場を作ったが、庶民はどうすればいいのか。農村では自給自足も可能かもしれないが、人の居場所にすら困り、都市管理局の目が光る都会で豚など飼えるものか。応接間で飼えとでもいうのだろうか。ジレンマであり、現実の矛盾でもある。

代表チームに豚の飼育を迫るのは、第一に五輪のドーピング検査センターだ。中国の食品事情を理解せず、トレーニングの他に豚まで飼わせるという面倒を強いてくる。もう少し中国人選手に寛容になってくれれば、代表は豚など飼わなくて済むのに。

二つ目は政府だ。その場しのぎで人ばかり多い政府には庶民の生死など他人事だ。三つ目は醜い市場経済だ。工場は需要に応じて痩肉精の飼料を作り、農民は痩肉精で豚を飼う。豚肉を食べれば赤身が増えて瞬発力が高まり、記録は伸びるのだろうが、あいにくオリンピックではその手の瞬発力を認めてくれない。

庶民が安心して腹いっぱい食べられるようにするのは、小さなことではあるが大問題でもある。政府からは都市管理局が露天商に対してするような容赦ない取り締まりが必要だ。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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