<中国気になる話>チベットの全家庭に毛沢東らの肖像配布=狙いは個人崇拝の復活か―中国

Record China    2012年1月26日(木) 10時50分

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25日、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」は、チベット自治区で推進されている政策「領袖像100万枚配布キャンペーン」について取り上げている。写真は武漢大学医学部の毛沢東像。

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2012年1月25日、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」は、チベット自治区で推進されている政策「領袖像100万枚配布キャンペーン」について取り上げている。

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2012年1月22日、旧暦大みそかのこの日、チベット自治区ラサ市の自治区共産党庁舎では国旗掲揚および領袖像の除幕式典が開催された。「領袖像」とは毛沢東トウ小平江沢民胡錦濤を描いた絵だ。党庁舎には巨大な領袖像が飾られた。

それだけではない。昨年からチベットではこの領袖像を100万枚作って各家庭に配るというキャンペーンが始まっている。チベット自治区の人口は約300万人(うちチベット人が270万人)。3人に1枚という計算で、一家に1枚配るということのようだ。

最近、チベット人による焼身抗議が続いているが、「チベット文化を守れ」というスローガンが唱えられていることが多い。領袖像100万配布という、中国共産党指導者の個人崇拝を強要するやり方に反発を感じるチベット人も少なくない。

そもそも中国には、個人崇拝の強要はもう存在しない。昨年12月の金正日死去後、北朝鮮国民全員が悲嘆にくれる姿は中国の人々に大きな衝撃を与えたが、それは「毛沢東が死ぬまでの中国と同じではないか」という感慨を与えたからだった。

個人崇拝をやめ、改革開放にかじを切った中国は現在に至る成功を手にするが、チベット自治区に対してだけはかつてのやり方を復活させようとしているのだろうか?(筆者:chinanews)

■中国在住経験を持つ翻訳者Chinanews氏は、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。ネットの流行から社会事情、事件、スポーツ、芸能など中国関連のトピックを幅広く紹介している。

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