2012年2月1日、ロシア経済紙コメルサントは、3月4日に実施される同国大統領選に向け、多忙を極めるプーチン首相が、中国の李克強（リー・カーチアン）副首相の初訪問を断ったと報じた。仏国営ラジオ局RFIの中国語版ウェブサイトが伝えた。

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李副首相は今月、初めてロシアを訪問し、プーチン首相、メドベージェフ大統領と会談する予定だったが、ロシア側から「大統領選を控えたプーチン首相が多忙で時間が取れない」と伝えられたため、訪問を取りやめたという。

3期目の大統領の座を狙うプーチン首相だが、昨年12月には数万人の「反プーチン派」が抗議デモを行うなど、この12年で最も厳しい状況に直面している。1日には「（第1回投票で決まらず）決勝投票になる可能性はある」と自ら苦戦を認める発言もした。決選投票にもつれこめば、選挙戦は3月末まで続くことになる。

ロシアで1月25日に行われた世論調査によると、第1回投票で「プーチン首相に投票する」と答えた人は37％にとどまった。上位2人による決勝投票は、ジュガーノフ共産党委員長との対戦になるとみられている。（翻訳・編集/NN）