中国の商品に含まれる税金は日本の3倍以上、国内消費をはばむ元凶に―中国紙

Record China    2012年2月4日(土) 17時8分

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3日、中国人が1年で最も財布のひもを緩める旧正月の大型連休で、海外での消費が国内消費の4倍を超えていたことが分かった。「内需拡大」を今年の重要課題に掲げる中国だが、早速、出鼻をくじかれた形となった。写真は海外高級ブランド店が並ぶ江蘇省南京市。

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2012年2月3日、中国人が1年で最も財布のひもを緩める春節(旧正月)の大型連休で、海外での消費が国内消費の4倍を超えていたことが分かった。「内需拡大」を今年の重要課題に掲げる中国だが、早速、出鼻をくじかれた形となった。中国青年報が伝えた。

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世界高級品協会によると、今年の春節(今年は1月23日)期間中に中国人が海外で消費した総額は72億ドル(約5480億円)、国内消費の4倍以上に上った。内需拡大を促進したい中国にとっては何としても改善したい現象だが、そこには中国国内で同じ物を買っても「税金が高すぎる」という問題がある。

例えば、スイス製の輸入腕時計を中国国内で買った場合、商品の値段2700元(約3万2000円)に17%の増値税(付加価値税)、30%の消費税、11%の関税が加算される。中国の学者が米中の物価を比較した結果、中国から米国に輸出した商品の値段は、同じような商品を中国で買うより50%も安いことも分かっている。

増値税、消費税、営業税などの「流転税」がモノの値段をつり上げる元凶となっている。中国で売られている商品に含まれる税金は他のどの先進国よりも高く、米国の4.17倍、日本の3.76倍、欧州連合(EU)15カ国の2.33倍。こうした税金を低く抑えれば、モノの値段も下がり、国内消費が増えるのではないだろうか。

このほか、中国で買うと偽物をつかまされるリスクが大きいことも海外消費を増やす一因となっている。「ダヴィンチ家具」(中国製を高級イタリア製と偽っていた家具メーカー)の事件からも分かるように、当局の監視・監督も十分ではない。

春節期間だけで72億ドル、年間では500億ドル(約3兆8000億円)もの消費が海外に流出している。決して小さい数字ではない。早急に手を打たなければ、来年はこの額がさらに増えているかもしれない。(翻訳・編集/NN)

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