中国とイスラエルが関係強化、中東情勢に新たな一石―香港メディア

Record China    2012年2月5日(日) 6時45分

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2日、香港メディアは、中国とイスラエルが関係強化を図っており、複雑な中東関係に新たな一石を投じていると報じた。写真は上海万博のイスラエル館。

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2012年2月2日、香港のニュースサイト、アジア・タイムズ・オンラインは、中国とイスラエルが関係強化を図っており、複雑な中東関係に新たな一石を投じていると報じた。4日付で環球時報が伝えた。

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中国の中東外交戦略は、「イラン」「湾岸協力会議(GCC)加盟国」「イスラエル」の3つの柱によって進められている。イランとイスラエル及びGCC諸国との対立が激化する中で、一見こうした外交戦略は不可能のように思われるが、中国政府は現在これに向けて努力を続けている。

イスラエルのネタニヤフ首相は「中国が経済成長を維持するためには、エネルギーの確保が必要であることを理解しており、我々がイランに替わって石油を提供することは可能だと信じている」と語り、中国がイランとの経済関係を悪化させるつもりがないことを知りつつも、他国と同様に石油輸入制限を含めたイランへの経済制裁に加わることを希望している。

イスラエルは、地中海沿岸地区に液化施設やエネルギー輸出用施設の建設を進めており、ネタニヤフ首相の発言の背景には、こうした施設の充実や同国の大量の石油・天然ガス資源の保有がある。

また、同国運輸省はネゲブ砂漠を縦断する鉄道路線を中国企業に建設させる可能性が高いことを強調している。同路線が完成すると、地中海沿岸のエネルギー資源を、スエズ運河を通過させずに紅海沿岸へ輸送することが可能になる。

中国とイスラエルの関係はこれまで複雑で数多くの起伏を経てきたが、イスラエルにとって中国はすでに3番目に大きな貿易相手となっており、イスラエル外務省は「現在、両国関係はここ数年で最も良い」と話す。中国政府はスエズ運河の迂回が可能なネゲブ砂漠縦断鉄道に大きな潜在力を見出しており、両国関係が戦略パートナーレベルまで一気に高まる可能性もある。(翻訳・編集/HA)

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