「頻繁に家族旅行」がイマドキの“よき家庭”?市の制定にネットで大バッシング―北京市

Record China    2012年2月7日(火) 14時34分

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2日、中国で半世紀にもわたって提唱されてきた「よき家庭像」が、北京市婦人聯合会によって時代に見合った内容に再提案された。写真は旧正月の食卓。

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2012年2月2日、中国で半世紀にもわたって提唱されてきた「よき家庭像」が、北京市婦人聯合会によって時代に見合った内容に再提案された。この内容について、インターネット上では違和感を訴える声が聞かれている。新京報の報道。

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1950年代に中華全国婦人聯合会が制定した「五好家庭」は、理想の家庭に5つの項目を満たすことを掲げていた。「老人を敬い子供を守る」「男女平等」「夫婦円満」「勤勉・質素な家庭生活」「隣人との友好」がその5項目だったが、これを現代に即した内容にと北京市が打ち出したのが、今回の指標「和諧家庭(バランスのとれた家庭)」だ。

新たに加えられた項目には「家族の主なメンバーが日常的にインターネットに接続できる環境にいる」「300冊以上の書籍を有する」「旅行・外食・ショッピングを通じて頻繁に家族のきずなを深める」「法知識や安全・防犯意識が高い」「ボランティアや環境保護に積極的」などが含まれる。

この提案に多くの人が違和感を抱いたようだ。インターネット上では「旅行するような経済力のない家庭はよい家庭と言えないのか?」と、疑問のコメントが多く投稿されている。“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトで主な声を拾った。

「誰かがこの指標を“富裕者至上”と言っていた。家族旅行にも行かれないような家庭はいくら仲がよくても、よい家庭とは言えないのか?それってどういう論理?」

「情や愛はプライスレスのはずだけど、“和諧家庭”には金がかかるってことね」

「この指標は論理的じゃないな…経済格差が拡大しているこのご時世、よき家庭をひとくくりでは語れないよ」

「大学を卒業した時に本を売ってしまわなかったから(=家にまだ本がたくさんあるので)、僕は指標を達成しているということだな」

「僕の家庭の話。母が父のほっぺたにキスすると、父は頬をぬぐいながら『こんなのは性に合わない』なんて言っていた。もう長年の夫婦だからね。こういう睦まじさがうらやましいと同時に誇らしくて、僕はあたたかい家庭に生まれたよなって感じるよ。母はいつも僕ら兄弟に言っていた。豊かな生活を与えられずに申しわけない、生まれ変わったらもっと裕福な家庭に生まれてねって。“足るを知る”ということが、お金よりも重要な幸せだということを、神様はこうやって僕に教えてくれたんだ」。(翻訳・編集/愛玉)

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