Record China 2012年2月14日(火) 6時18分
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9日、韓国紙は「中国の奇跡とアップルの中国人労働者搾取」と題した記事を掲載した。写真は11日、重慶で開かれた人材交流会に集まった求職者。
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2012年2月9日、韓国紙・韓国経済新聞は「中国の奇跡とアップルの中国人労働者搾取」と題した記事を掲載した。環球時報が伝えた。以下はその内容。
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2010年はアップルの下請けである台湾のEMS(電子機器受託生産)大手、フォックスコン(富士康)の中国・深セン工場で多数の従業員が自殺、各方面からフォックスコンに対する批判が噴出した。だが、最近はアップルに対する批判がこれを上回っている。アップルの責任の方がフォックスコンより重いというものだ。
アップル製品の中国人労働者が過酷な労働環境で働かされていることが分かり、世界中を憤慨させている。それなのに、中国ではフォックスコンで働きたい若者でいっぱいだ。フォックスコンが工員を募集すると、中国各地から列車やバスで応募者が集まり、長い行列を作る。
入社後、非人道的な労働環境にショックを受ける女工たちに浴びせられる言葉は、「お前の代わりなど、中国にいくらでもいる。やりたくなければ辞めてしまえ」。ところが、ここを辞めたところで、結局は他の製造業の工場も似たり寄ったりの待遇でしかない。
今回はアップルの闇の部分がクローズアップされた形となったが、これは安価な労働力に頼る経済構造からなかなか抜け出せない中国の実情を反映しているともいえる。中国がこれを脱するためには実質的な改革が欠かせない。
だが、中国国内では「ただ耐え忍べばよい」という考えが主流となっている。中国人労働者の待遇を改善すれば、全世界のアップル製品価格は確実に上昇する。中国が安価な労働力という武器を失えば、多国籍企業はわざわざ中国に工場を構える必要性がなくなる。
すべての問題点がこうした現実論にかき消されてしまうようなら、残念なことだ。中国にはフォックスコンのような企業が無数に存在する。労働者の待遇を向上させれば、消費力も上がり、中産階級を増やすことになる。西側企業にとっても新たな市場が生まれるというメリットになる。中国自身も体制維持のために必要なことだろう。
中国の「80後」(80年代生まれ)、「90後」(90年代生まれ)の若者は、出稼ぎ労働者の第一世代となる彼らの親世代とは違う。相応の待遇を求める人が増えれば、労使関係は緊迫化し、中国社会も相応の代償を払うことになるに違いない。
中国が改革開放で手にした成果は「奇跡」と呼ばれる。これを主導したトウ小平が亡くなって今年はちょうど20年。もし、トウが生きていたら、フォックスコンで喘ぎ苦しむ中国人労働者をどんな方法で救い出してくれるだろうか?(翻訳・編集/NN)
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