食用油の生産工場に潜入取材、偽装が次々発覚=責任者「食べて死ななければ…」―中国

Record China    2018年4月2日(月) 22時20分

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1日、中国中央テレビは、中国の食用調合油生産工場を潜入取材したところ、さまざまな偽装が発覚したことを伝えた。写真は中国中央テレビの映像より。

2018年4月1日、中国中央テレビ(CCTV)は、中国の食用調合油生産工場を潜入取材したところ、さまざまな偽装が発覚したことを伝えた。

記事は「食用調合油が市場に出回るようになってすでに20年が経過した。当初は単一の植物油が不足するのを防ぐためだったが、現在では食用油全体における販売量が2番目に多くなっている。しかし、福建省の複数の工場に潜入して取材したところ、原料を減らして生産している現象が多く見られた」としている。

まず、2つの工場では「菜種油94%、オリーブ油6%」と表示されている調合油製品において、実際はオリーブ油が2−3%程度しか含まれていないことが発覚。オリーブ油の値段が高いために、その量を目減りさせたうえで販売しているという。

また、比較的規模の大きい別の企業では、高級調合油と売り出している商品が、実は通常の植物油を薄めて作った安価な油だった。さらに、この企業の販売責任者が「最低限、検査で問題が出ず、食べても人が死なず、地溝油(ドブ油)でないというのが基本」などと発言している様子を紹介し、「死にさえしなければどんな油でもいい」と受け取られかねない発言をしたと伝えている。

さらに、「現地農業産業化重点リーディングカンパニー」という称号を持ち、年間3億元(約50億6000万円)あまりの食用調合油を生産しているという企業では、「オリーブ・くるみ調合油」「オリーブの香り調合油」の2商品で米国産の大豆油が90%以上含まれていることが発覚したほか、「遺伝子組換え品不使用」としているにもかかわらず、販売担当者が「大豆は遺伝子組換え製品」と語ったことを伝え、「遺伝子組換え品不使用の調合油が、れっきとした遺伝子組換え製品だった」と断じた。(翻訳・編集/川尻

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