2018年4月2日、韓国経済によると、韓国のガールズグループ「レッドベルベット」が、1日に開かれた「2018南北平和協力祈願 南側芸術団平壌公演」に出演した感想を語った。

記事によると、北朝鮮の平壌市内の東平壌大劇場で「春が来る」をテーマに開かれた今回の公演で、レッドベルベットのメンバーは「赤い味」「バッドボーイ」などのヒット曲を披露した。講演後、メンバーのイェリは「想像よりも大きく拍手をしてくれたり、一緒に歌ってくれたりしたので緊張が解けた」と感謝の言葉を述べた。ウェンディも「反応がなくても全力を尽くそうと考えていたが、観客から大きな反響があった」と述べたという。

一方、同日の公演を観覧した北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長は出演した歌手たちと面会し、「文在寅（ムン・ジェイン）大統領に頼み、今回は『春が来る』という公演をしたから、この勢いに乗って秋には『秋が来た』公演を開こう。こういう場の素晴らしさを文大統領に伝えてほしい」と述べたという。さらに「私がレッドベルベットを見に来るかどうか注目されていた。元々は明後日（3日の公演）に来るつもりだったが、スケジュールを調整して今日来ることにした」と説明し、「平壌市民たちにこのような贈り物をくれてありがとう。（亡き）金正日（キム・ジョンイル）委員長にも伝えたい」と述べたという。

これを受け、韓国のネットユーザーからは「金正恩がレッドベルベットを知っていることが不思議。金正恩の口から『レッドベルベット』という単語が出たなんて想像できない」「スケジュールを変更してまで来たなんて！北朝鮮のボスがよっぽどガールズグループを見たかったのだろう」と驚く声や、「金正恩はレッドベルベットのファンだったのか（笑）」「金正恩の人間らしい一面が見られた」「文化交流から始めて、いつか平和な日々がやって来ますように」など肯定的な反応が寄せられている。

一方で「金正恩が狙っているのは赤化統一だ」「まるで朝鮮半島が統一したかのような雰囲気。核の放棄が最優先」「なぜ平和が金正恩の手に委ねられている？」「だまされるな。制裁により窮地に立った金正恩が核をつくるための時間稼ぎをしているだけ」「文大統領は北朝鮮に裏切られるまで気付かないの？」などと警戒する声も上がっている。（翻訳・編集/堂本）