Record China 2018年4月4日(水) 14時20分
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米中貿易摩擦で中国は日本と同様に「失われた20年」に向かうかもしれないとの見方があるが、中国の専門家は「あり得ない」と否定している。
2018年4月3日、参考消息によると、BBCが米中間で生じている貿易摩擦は往時の日米貿易摩擦を想起させると伝えた。
長年続いた貿易摩擦は、その後の日本の「失われた20年」と呼ばれる経済低迷期の一因にもなったとされるが、現在の中国は当時の日本とどのような異同があるのか。中国も日本と同様に「失われた20年」を経験することになるのか。中国の専門家が分析した。
中国国際経済交流センター経済部の劉向東(リウ・シアンドン)副部長は、「当時の日米貿易摩擦とは環境や条件などで相似点が多々あるのは確かだ」と話した。また、「米国からの強い圧力で、日本は戦略上誤った判断をし、長い経済低迷期に突入することになってしまった。しかし、日本と中国の間には決定的な違いがある。中国は日本と同じ道を進むことにはならない」と指摘した。
劉氏は決定的な違いとして「戦後日本は政治や軍事の面で米国に強く依存しており、独自の選択肢を持ち得なかったこと」や「日本は産業チェーンが米国に深く結びついていながら、自動車などで米国の直接的な競争相手になってしまったこと」、そして「国際通貨をめぐる環境が当時とは異なり、米ドルの覇権が揺らいでいること」を挙げている。
さらに、「中国の現在の繁栄は中国人が自らの力で得たものであり、米国との間で貿易上の対立が生じても何ら恐れるところはない」とした。「貿易摩擦は両国の利益を阻害する結果しか生まず、意思疎通や交渉で米中貿易のリバランスを図っていくべきだ」と話したという。(翻訳・編集/岡田)
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