Record China 2018年4月5日(木) 13時50分
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5日、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は、貿易戦争の様相を呈している米中について、「張子の虎はどっちだ」とする記事を掲載した。資料写真。
2018年4月5日、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は、貿易戦争の様相を呈している米中について、「張子の虎はどっちだ」とする記事を掲載した。
記事は、中国外交部の耿爽(グン・シュアン)報道官が4日の定例記者会見で、最近の米国による貿易保護主義的な言行について、中国は何度も反対の姿勢を示し、自身の合法的な権益を守る固い決意を表明しており「言うべきことはだいたい言った。次は実行するだけだ」と語ったことを伝えた。
米政府は3日に追加関税を課す中国製品のリストを発表したが、中国政府は直ちに「強烈な反応」を示し、米国製品に対して同等の規模で対抗措置を取ることを発表。米国産の大豆など106品に対し、25%の関税を課すことを表明した。
貿易戦争の様相を呈しているが、中山大学アジア太平洋研究院の張宇権(ジャン・ユーチュエン)准教授は、「最後の一時になる前に、双方は争うのを止めるだろう。今はまだそこには至っていない。双方が和解する可能性が大きく、貿易戦争になると私は考えていない。ビジネスマンの本質は金もうけで、双方が傷つくようなことをトランプ大統領はしない」と楽観的な見方を示したという。
その理由について張准教授は、「トランプ大統領のビジネスの経歴からすると、彼は雷の音は大きいが雨は小さい。彼も中国も貿易戦争は望んでいないので、和平が実現する可能性が高い。今は双方ともケンカ腰になっているだけだ。米国も中国も虚勢を張っているだけで、製品に500億ドルの関税をかけると言っても米中貿易額のごく一部にすぎない」としている。
このほか、中国側も追加関税措置をいつから実施するかは、中国製品に対する追加関税措置を米国政府がいつから実施するかによるとしており、早くても6月初めになるとみられ、「それまでの期間に交渉の余地がある」のだという。
しかし記事は、中国の強気の姿勢には「国内の民族主義的感情とも関係がある」と指摘。今のところ、中国国民は政府の方針を支持しているのだという。だが、指導者はやはり貿易戦争を望んではおらず、民族感情を利用するのは適切ではないと考えていると分析した。
記事は、「貿易戦争ははるか先のことのようであり、米中双方が張り子の虎なのではないか」と結んだ。(翻訳・編集/山中)
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