米朝首脳会談は想定外だった?トランプ大統領の即決に金正恩委員長は“当惑”か=韓国ネット「全ての状況が韓国の味方」「もし成功しなければ…」

Record China    2018年4月5日(木) 22時10分

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5日、韓国メディアは「ドナルド・トランプ米大統領は金正恩朝鮮労働党委員長の首脳会談開催の提案を45分で受け入れた」とし、「これは金委員長が予想だにしていなかった電撃的な決定だった」と伝えた。資料写真。

2018年4月5日、韓国日報は「ドナルド・トランプ米大統領は金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の首脳会談開催の提案を45分で受け入れた」とし、「これは金委員長が予想だにしていなかった電撃的な決定だった」と伝えた。

記事によると、韓国の外交消息筋は4日、フィンランドでの米国や韓国の代表団との会議に出席した北朝鮮代表団の1人が「(金委員長は)来年あたりを想定して北米(米朝)首脳会談を提案したが、トランプ大統領が45分で提案を受け入れたので当惑した」と述べたことを明かした。

記事は「実際に米国の現職大統領と北朝鮮の指導者による初の首脳会談の合意は電光石火のごとく実現した」とし、「トランプ大統領は先月8日にホワイトハウスで金委員長からの『早期に会おう』という伝言を聞いた際、迷うことなく『5月に会おう』と述べた」と説明している。

これについて、韓国政府の消息筋は「トランプ大統領がすぐに(首脳会談を)受け入れたのは、自身を取り巻く不倫スキャンダルをもみ消したかったため」と分析しているという。

さらに韓東大のパク・ウォンゴン教授は、韓国政府当局者から聞いた話として「金委員長は高官級の会談を念頭に置き、首脳会談は状況をみて判断しようという立場だったが、思いがけず米国が首脳会談の提案を受け入れた」と明らかにしたという。

また記事は「最近の北朝鮮は明らかに困惑した様子を見せている」とし、「北米(米朝)首脳会談について一切報道していなかったが、トランプ大統領が外交安保関係閣僚の交代を強行すると、先月26日に慌てて北中(中朝)首脳会談を行った」と指摘。さらに、同首脳会談で金委員長が非核化の条件として「段階的で同時並行の措置」を求めたことについても、「非核化を急速に進めようとする米国の作戦が手に負えなかったためとの見方が強い」と伝えている。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「こんな機会はなかなかない。朴槿恵(パク・クネ前大統領)の弾劾から始まり、全ての状況が韓国の味方」「トランプ大統領にも事情があると思うが、韓国はこのチャンスを生かして北朝鮮の核廃止を早期に実現する!このチャンスをつかめなければ、韓国は永遠に被爆の脅威や親北派と共に生きて行くことになる」など非核化に向け期待の声が数多く寄せられている。また「核兵器をなくした後はお互いに関わらず静かに暮らそう。今の韓国国民の中に朝鮮半島統一を願う人はほぼいない」と主張する声も。

一方で「金正恩はどうにか理由をつけて米朝首脳会談を欠席する、に一票」と予想する声や、「トランプ大統領が国連職員を北朝鮮に送り、核施設を常時監視すると言ったらゲーム終了」「今回の米朝会談が成功しなければ、その責任は全て韓国大統領府がとることになる」などと懸念する声も上がっている。(翻訳・編集/堂本

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