2012年2月27日、法制晩報によると、長年の地下水くみ上げで地盤沈下に悩む北京市で、水の“人工地下貯蔵”計画が進められている。水を地下にしみこませて地盤を押し上げようというもの。市当局は同時に市内全域で井戸の利用を中止し、地下水汚染も防ぐ狙いだ。

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北京市民は生活用水の半分以上を地下水に頼っている。過去十数年でくみ上げられた地下水は56億立方メートルに達し、市内全域で地盤沈下が深刻化。環境破壊による地下水汚染も指摘され、代替水資源の確保が急務となっていた。

中国政府は中国南部から北部へ送水する大規模灌がい計画「南水北調」を進めて、北京市には14年に長江から約10億立方メートルの水が引かれてくる予定。市水務局によると、水を地下に人工的に貯め込む計画を進め、同時に市内約800カ所の井戸の利用をやめることで、水不足と地盤沈下を一度に解決するという。（翻訳・編集/AA）