毛沢東がたたえた雷鋒精神、資本主義を生きる今の中国人の心にとどかず―SP華字紙

Record China    2012年2月29日(水) 15時3分

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28日、シンガポール華字紙・聯合早報は、中国の雷鋒キャンペーンについて報じた。毛沢東がたたえた雷鋒精神も、今の中国人の心には響かないようだ。写真は甘粛省、雷鋒の展示を参観する小学生。

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2012年2月28日、シンガポール華字紙・聯合早報は、中国の雷鋒キャンペーンについて報じた。

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1962年、わずか22歳の若さで命を落とした中国人民解放軍の兵士・雷鋒。翌63年、毛沢東は「雷鋒同志に学べ」と題した運動を始め、模範兵士としてたたえた。運動が始まった3月5日は雷鋒記念日となっている。

今年2012年は雷鋒没後50周年。人民日報、中国中央電視台は雷鋒キャンペーンを始めた。27日には中国共産党中央宣伝部は「雷鋒精神実践」記者会見を開催、雷鋒の「共産党、国家、社会主義に対する熱愛を人々は学ぶべきだ」と訴えた。

もっとも市場経済の荒波にさらされた現代の中国人は雷鋒キャンペーンについて冷淡だ。毎年、記念日を迎えた3月には雷鋒精神が取り上げられ、学校や政府機関で学習会が開催されるが、4月になったら忘れ去られてしまうと揶揄されている。「雷鋒おじさんには戸籍がない」と呼ばれるゆえんだ。

先日、羊城晩報は雷鋒に関するコラムを掲載。中国は理想主義とロマン主義を掲げ、性善説を採用してきたが、性悪説に則った悪を封じ込める体制作りをおろそかにしてきたと主張。これこそが第二の雷鋒が登場せず、逆に雷鋒の敵ばかりが現れる原因だと論じている。(翻訳・編集/KT)

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